六本木ヒルズクリニック様 ご導入事例インタビュー
情報システム課課長 菊田様(上級医療情報技師/医用画像情報専門技師)
導入に至る経緯
開業以来使用してきた健診システムは老朽化により新しい制度や検査へ対応できなかったのと、開業時より大幅に増加した受診者数に事務処理が追いついていない状況であったため、システムの更新が急務となりました。
他社システムからの更新のため、過去のデータを全て移行できることはもちろんですが、帳票など継続して活かしたい部分も多くありました。それらに加えて現行のシステムの問題点や改善したい部分など提案依頼書としてまとめ、大手からベンチャーまで数社提案していただきました。
しかしながら機能面や費用面で満足するシステムがなく難航していたところ、最後に株式会社エイチ・アイ・ティの健診ナビを紹介していただきました。
それまで提案していただいた会社はパッケージ製品をベースにして一部分だけカスタマイズ対応、対応できない部分は運用のほうを変更してくださいというスタンスが多かったのに対し、健診ナビは元々カスタマイズを前提とした製品であったため詳細な部分までこちらの要望を取り入れてもらうことが可能でした。
費用面においてもフルカスタマイズに近い対応になるにも関わらず他社のパッケージ製品と変わらない費用で導入できることが決め手となりました。
導入の効果
導入
健診業務を止めるわけにはいかなかったため、日々の業務の中でデータの面でも運用の面でもスムーズに移行できるか不安でしたが、カスタマイズにより既存の帳票や運用はほとんど変えることなく移行でき、ユーザーインターフェースも当院の業務の流れに沿った作りにできたため現場に混乱は生じませんでした。
事務処理の効率化
人間の操作が介在するとヒューマンエラーが起きやすいため、できる限り操作を減らすことを課題としていました。その一つが「問診票や説明書など事前に送付が必要な書類を受診者の健診項目に合わせて自動で選択し一括印刷する」という機能で、宛先や送付状も同時に印刷されるので封筒に入れるだけでよく作業が大幅に短縮されるとともに送付漏れもなくなりました。
契約の可視化
旧システムでは全ての団体を一つのマスタで管理をしていたためそれらの相互関係までは管理できませんでしたが、今回のシステムでは事業所、健康保険組合、代行機関を区別し、階層的に管理できるようにしたことで、スタッフが契約情報を正確に把握し、複雑なコース設定や請求にも対応できるようになりました。
また、経理部門の要望も取り入れてカスタマイズしたことで未収金管理も容易となりました。
外国人対応
当院は外国人受診者の割合が多く、英語での対応を求められます。個人マスタに言語属性を設けてもらうことで、自動的に英語の帳票が出力されるなど事務作業の負担が軽減されました。
また、判定所見の英語の切り替えが容易に行える仕組みも導入し、報告書作成の短縮にも役にたっています。
管理者ツールの充実
変更が生じやすい帳票や各種マスタのメンテナンスもほとんどユーザー側で行えるため、変更のたびにお願いするといったことはありません。
ログ管理が充実しておりトラブルが生じても原因を追究でき、自己解決できることが多くなりました。
今後の展望
企業健診の多くは名簿のやり取りによる団体予約なので、予約登録機能の充実を図るとともに、インターネット予約との連携などを検討していきたいと考えています。
また当院では一般外来を併設し、精密検査などのフォローアップを行っているので電子カルテとの情報連携を密にしていきたいと考えています。
六本木ヒルズクリニック
2003年に開院。16診療科を標榜する一般外来と健診センターを併設。
健診センターでは年間約16,000人の人間ドック、健康診断を受け入れている。
名称 | 医療法人社団ケアリージェンシー 六本木ヒルズクリニック |
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所在地 | 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー6F |
診療科 | 内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、糖尿病内科、神経内科、心療内科、精神科、泌尿器科、整形外科、乳腺外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、婦人科、放射線科 |
年間受診者数 | 人間ドック約10,000人、健康診断約6,000人 |
公式サイト | http://www.66clinic.com/ |